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この記事は日本国籍の取得は難しいについて。
帰化申請は難易度の高い手続きだと思います。
日本在住の外国籍の方は、最終的には帰化か永住権を目指しています。
しかし難易度の高さから断念する人も少なくないです。
必要な要件も一般の在留資格に比べると大変です。
帰化申請は7つの要件を全部満たす必要があります。
一般の在留資格の要件を重くした感じですかね。
ちなみに日本の帰化申請の許可率は、昭和44年から令和4年までの平均を取ると87%です。
数字だけ見ると許可されるイメージが強いです。
実際はダメな案件は役所で受理されません。
今回の記事内容をマンガにしたものです。
2014年に放送されたテレビ番組で帰化の難しさ世界ランキングが発表されたと聞きます。
そこで日本は世界で3番目に難しいと。
コンテンツとしては面白いです。
(世界中の帰化制度を調べるのも大変だったでしょう。)
個人的にランキングに大きな意味は無いと思っています。
帰化の難易度世界ランキング上位5位をご紹介します。
日本以外は欧米の国に偏っていますね。
ドイツもスイスもアメリカもオーストラリアも移民の割合が多い国です。
ドイツは人口の26%が移民、スイスも25%が外国籍の人。
アメリカは全人口の14%でオーストラリアは人口の半分が海外で生れた者とありました。
世界一難しいと有名な豪州の帰化制度。
まずはオーストラリアでの居住歴が15年以上必要なこと。
(人によっては30年を超えることも)
あと帰化の累計が4パターンあるのも特徴です。
対象者は①優秀な若年層、②高度な資格や技能を保持、③豪州人との家族関係、④事業関連
世界で2番目に帰化が難しい国と言われています。
ドイツは非常に厳格な国籍管理を敷いている国です。
8年以上のドイツ居住歴、ドイツ語能力、前科が無いことや、独力で生活できる経済力が審査されます。
現在はドイツも一定の場合を除き二重国籍が禁止されています。
しかしながら、日経新聞の2023年9月のウェブ記事によると。
独は二重国籍を全面解禁し、最短3年でドイツ国籍を取得できるように方針を転換するとありました。
理由は国際競争力の低下への危機感から優秀な外国人を呼び込むのが目的だと。
近い将来、ドイツは世界で2番目に帰化が難しい国ではなくなると思われます。
世界で3番目に帰化が難しい国と言われる日本。
帰化の要件は当サイトで解説しています。
ここでは日本の難しさについて書いていこうと思います。
①日本の居住歴
5年以上の住所が必要とあります。
長期間の出国でリセットされるため、出張などが多いと満たすのが大変。
②在留資格の年数
少し前までは在留期限が1年でも帰化が出たケースがありますが。
最近は3年以上が必要と言われます。
永住許可と同様に延々と1年しか出なくて、10年20年経っても帰化申請できない人も。
③年収の要件
以前は生活できれば良しでしたが…
最近は300万円以上が最低条件に引き上げられました。
④書類が細かく、提出書類が膨大
日本の帰化申請は要件を満たしていても、書類集めで断念する人もいます。
とにかく提出書類が多い、申請書の体裁も細かいルールが色々あります。
何度も法務局の窓口で不備を指摘されて、やり直しを繰り返す。
しまいに嫌気がさして帰化を諦める人も。
⑤帰化の要件が曖昧な部分あり
日本の帰化審査はブラックボックスです。
巷にある帰化の知識は、帰化申請した人やサポートする行政書士の知見を積み上げたものです。
なので内部で審査項目が変更されると外部からは誰にも分かりません。
次は世界で4番目に厳しいと言われるスイス。
EU加盟国以外の人は連続10年以上の居住歴が必要と聞きます。
またスイスの社会への定着性の証明が必要です。
さらに居住する自治体ごとに独自のルールがあります。
昔に読んだ本には、市民権を与えるにふさわしいか住民投票があったとか。
(選挙みたいに希望者の情報が公表される)
ちなみにスイスは二重国籍が認められる国です。
15歳以上の人口の17%が二重国籍とあります。
またジェネーブ州では45%が二重国籍とか。
世界で5番目に帰化が厳しいUSA。
アメリカの帰化制度は2段階になっています。
まずは永住権(グリーンカード)を取得して、5年以上のアメリカ居住。
高度な英語能力が必要なテストと面接に合格する必要があります。
またアメリカ合衆国に忠誠を誓うことも条件です。
ここまで帰化申請の難しさをご紹介してきました。
こんな記事を書いておいて何ですが…
難易度の比較に意味はないと思っています。
帰化制度は時の経過とともに変化します。
近い将来ドイツは世界で2番目に難しい国ではなくなります。
(大半の帰化申請のサイトでは書かれないでしょうが)
ドイツは帰化要件を緩和する方向に舵を切りました。
国際競争力を維持するためには、優秀な外国籍の人の協力が欠かせません。
この辺りは日本も同様で、就労ビザに関して緩和された部分がありますし。
高度人材の様に様々な特典をつけているビザもあります。
あとはその国に帰化したい場合、難しくても要件を満たす努力するしかありません。
オーストラリアが難しいから、簡単な国に帰化しようとはならない筈です。
帰化要件の難しさは、その国の国民になるための覚悟を問うていると思っています。
以上が日本国籍の取得が難しい話でした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
行政書士やまだ事務所 所長
行政書士 山田 和宏
日本行政書士会連合会 13262553号
大阪府行政書士会 6665号
申請取次行政書士(大阪出入国在留管理局長承認)
大阪府行政書士会 国際研究会会員
大阪府行政書士会 法人研究会会員
【適格請求書発行事業者】
インボイス登録済
番号:T1810496599865
【専門分野】
外国籍の方の帰化申請(日本国籍取得)や在留資格の取得・維持管理。
年間相談件数は、500件を超える。
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