生計の概要(その2)の書き方と記載例【帰化大阪】

生計の概要(その2)の書き方と記載例【帰化大阪】

生計の概要(その2)は、日本国籍取得の手続きで法務局に提出する書類です。帰化申請者と同居家族が所有している不動産、預貯金、有価証券類、自動車などの項かな動産の一覧表です。帰化専門の行政書士が図解を駆使して分かり易く書き方をご説明いたします。

帰化申請の生計の概要(その2)について

帰化申請の生計の概要(その2)について

 

この記事は帰化申請で使用する書類、生計の概要(その2)の書き方と記入後のサンプルをご紹介します。

 

 

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この書類は帰化申請者の財産(ストック)を一覧表にまとめたものです。

 

  • 不動産(国内と海外)
  • 預貯金(銀行口座)
  • 有価証券
  • 高価な動産(自動車や貴金属類)

 

生計の概要には上記の内容を記載します。

 

 

これと似た様な書類に、生計の概要(その1)があります。
こちらは申請者の1か月の収支(フロー)を記入した物です。

 

 

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生計の概要(その2)の白紙見本

帰化申請の生計の概要(その2)について

 

生計の概要(その2)の未記入の見本になります。
以下の順番に所有財産を記入します。

 

  1. 不動産
  2. 預貯金
  3. 有価証券
  4. 高価な動産

 

生計の概要(その2)の記載例

生計の概要(その2)の記載例

 

実際に記入した見本が上記の画像です。
分かり易い様に弊所が記入した箇所はグリーンのテキストになっています。

 

生計の概要(その2)の書き方ポイント

生計の概要(その2)の書き方ポイント

 

生計の概要(その2)の全体的なポイントです。
帰化申請者の詳細な財産と名義を書きます。

 

正直、かなり抵抗がある内容です。
だけど書かなければ帰化されないので、書くしかありません。

 

 

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不動産の欄の書き方

生計の概要(その2)不動産

 

生計の概要その2の不動産欄の書き方をご紹介します。
種類、面積、時価、名義人の4項目を記入します。

 

帰化申請者と同居家族が持っている国内・海外の不動産を全部書き出します。
国内の不動産には、不動産登記簿を添付します。

 

不動産の種類

海外にある不動産は(在外不動産)と記入。
種類は建物・土地など。

 

登記簿謄本の表題部に書かれた内容を書き写します。
建物の場合、軽量鉄骨造など構造も書きます。

 

例:建物、鉄筋コンクリート造
例:宅地

 

面積(㎡)

左に書いた不動産の広さ(面積)を記載します。
こちらも不動産の登記簿に数字を書き写します。

 

  • 建物は登記事項証明書の表題部の床面積。
  • 土地は登記事項証明書の表題部の地積

 

数字の後ろには平方メートル(㎡)の記号をつけます。

 

時価など(万円)

所有不動産の価格(時価)を書きます。
土地建物の購入時の価格と近隣の中古相場を参考に。
数字は概ね(大体)のもので大丈夫です。

 

時価の精度を上げたい場合は、固定資産評価証明書(固定資産税)や路線価などを参考にした数字を。

 

単位は万円になっています。
(預貯金は円単位)

 

名義人

不動産の持ち主の名前を記入します。
こちらも登記事項証明書(登記簿)の所有者欄に書かれた名前を書きます。
不動産を共有している場合は、連名で共有者全員の名前を。

 

預貯金の欄

生計の概要(その2)預貯金

 

次は預貯金の欄です。
帰化申請者と同居家族の通帳のデータを記入します。

 

預入先

口座の銀行名と支店名を記入します。
例:三井住友銀行天王寺駅前支店
例:北おおさか信用金庫摂津支店
例:ゆうちょ銀行一二四支店

 

郵便局の通帳(ゆうちょ銀行)にも支店名があります。
支店名の検索は、以下のサイトで通帳の記号番号を入力することで可能です。

 

 

ゆうちょ銀行の支店名検索

 

 

名義人

銀行口座の名義人を記入します。
通帳の表記はカタカナですが、普通に漢字圏の人は漢字です。

 

金額(円)

口座の残高を記載します。
口座の実在性を証明するために、銀行の残高証明書か通帳のコピーを提出します。

 

通帳のコピーの場合、コピーした後は記帳はNGです。
(記入した金額とコピーに書かれた金額が一致しなくなる)

 

金額の単位は(円)です。
他の財産は(万円)なのでご注意ください。

 

株券・社債等の欄

生計の概要(その2)株券・社債等

 

次は帰化申請者と同居家族が所有する有価証券の欄です。

 

種類

所有する有価証券を記入します。

 

  • 株券
  • 社債
  • 国債・地方債
  • ゴルフ会員権
  • その他

 

証券会社の報告書などを参考に記載します。
株は所有株数や社債は口数も記載します。
あと株券や社債は、個別名までは書かなくても大丈夫です。

 

評価額(万円)

有価証券の評価額(時価)を記入します。
当日の新聞の経済欄やネットで調べます。
時価は日々変動しますので、概ねの金額で大丈夫です。

 

名義人

有価証券の所持人の名前を書きます。
証券会社の報告書などを参考にします。

 

高価な動産

生計の概要(その2)高価な動産

 

ラストは高価な動産を記入します。
ここに書く目安は100万円以上の物です。

 

種類

貴金属や自動車などの動産の種類を記入します。
自動車の場合は、車種、年式、排気量を一緒に記載します。
車検証などを参考に書けばよいと思います。

 

評価額(万円)

 

自動車や貴金属などの評価額を記載します。
動産の概ねの中古額で大丈夫です。
正確に書きたい場合は、中古車査定や買取り屋に金額を聞くのも手です。
(そこまでする必要があるかは疑問)

 

名義人

動産の所有者の氏名を記入します。

 

行政書士のお辞儀
 

以上が生計の概要その2の書き方と記載例でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

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